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私の大学時代(終盤)~傲慢の日々

2009年09月14日(月)

平成3年7月に公認会計士2次試験を受験した後、10月の合格発表までの期間に、生まれて初めて就職活動をしました。

恥ずかしながら、2次試験合格後に監査法人で実務経験を積まなければならないことを直前まで知らなかったのですが、慌ててリクルートスーツを購入したことを覚えています。

当時は、トーマツ・朝日新和・太田昭和・センチュリー・中央新光の5大監査法人のいずれかに就職することが当たり前でしたので、とりあえず全法人を回りました。

すると、バブル景気の時代ということもあり、すべての法人から内定をくれると言われました。

以下、その時の印象です。(あくまで私の主観です)

トーマツ:何が「BORN TO WIN」だ?

朝日新和:何を威張っているんだい?

太田昭和:法人自体が上品そう。お公家さんみたい。

センチュリー:変わった人が多いな。

中央新光:面接の女性会計士の感じがよい。

私は各監査法人の違いなんて入ってみないとわからないだろうと思っていましたので、別にどこでもいいという気持ちでした。

ですので、軽い気持ちで中央新光監査法人に就職することにしました。

同法人には、2週間のニューヨーク研修があったことも大きかったのかもしれません。

その時の会話です。

Nさん「私たちと一緒に仕事をしませんか?」

原「はい、こちらでお世話になります。」

Nさん「ありがとうございます。それで、修習生になられますか、それとも、予約にされますか?」

原「何ですか、それは?」

Nさん「予約は、合格したら正社員で採用しますということです。修習生になりますと、合格したら正社員になれますし、不合格の場合でも月10日程度の出勤で15万円のお給料が貰えます。」

原「予約でお願いします。」

Nさん「えっ?修習生を希望されないのですか?なぜですか?」

原「いえ、何となく。(不合格の場合・・・って、誰に言ってるの?)」

今から考えると、かなり傲慢でした。

その後、合格発表の日。

中央新光監査法人の代表社員のN先生から、午前中に電話がありました。

N先生「おはようございます。原さんでしょうか?」

原「はい。おはようございます。」

N先生「おめでとうございます。合格されていましたよ!」

原「あっ、そうですか。ありがとうございます。(発表は今日だったのか!)」

N先生「合格祝賀会をしますのでTホテルにこれから来てください!」

原「いえ、結構です。」

N先生「そういわずに来てください。合格者はみんな来られますよ。」

原「いや、Yシャツがないので・・・」

N先生「遅れてもいいですから、必ず来てください。(怒)」

原「はぁ~。わかりました。」

寝ぼけていたとはいえ、合格祝賀会を断るなんて本当に失礼な話です。

また、それと同時期に、TACの公認会計士講座で財務諸表論の講師をすることにしました。

TACでは、講師になる前には数人の先輩講師の前で模擬授業を必ず行うのですが、私は他の新任講師のようにダメ出しを受けることもありませんでした。

Kさん「上手ですね。どこかで講師をされていたのですか?」

原「えぇ。まぁ。(だから、やる必要ないと事前に言ったでしょ。)」

本当に、どうしようもない勘違い人間でした。

いずれにしても、この時期から大学卒業までは、大学生・TACの講師・監査法人のアルバイトと「三足の草鞋」を履いていたのです。

しかし、大学卒業とともに、傲慢の日々は終わるのです。

(Episode 6)

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