HOME > コラム > 税務調査 > 招かれざる客

招かれざる客

2013年11月04日(月)

先週、名古屋のお客様に税務調査がありました。

4日間も!

調査に立ち会う税理士としては迷惑な話です。

その会社は資本金が1億円以上の大規模法人ですので、名古屋国税局の調査部の所管のはずですが、数年前から所轄税務署の所管になっています。

調査官にその旨を尋ねると、所管については国税局調査部が決めているとのことでした。

所管の例外はそれなりにあるようです。

調査当日は特官(特別国税調査官)と上席(上席国税調査官)の二人が来社し、以下のような順序で調査が進められました。

・経営者に対する事業概況の聴取

・帳簿組織の把握

・期間比較による増減内容の内容検討

・収益、費用の計上時期の妥当性の検証

・棚卸資産、原価計算

・源泉所得税の徴収漏れの有無

最近は行き当たりばったりの調査を行う調査官が多いように感じますが、今回は順序・内容・手法に至るまで理にかなった調査でした。

まるで監査法人が行う会計監査のようでした。

調査部出身の特官だったこともあり、理詰めで攻められることが多くて対応に苦労しましたが、なんとか大きな問題もなく終了することができました。

4日間も名古屋に張りついていたため、予定していた仕事が遅れ気味になっています。

今週中に挽回せねばなりません。

税理士法人信和綜合会計事務所(大阪市中央区)

http://www.shinwa-ac.net/

会計・税務などの記事を公開しています。