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税理士の責任

2012年04月09日(月)

倒産会社の調査業務をしていますと、他の税理士が作成した決算書や申告書を見る機会がよくあります。

そのような会社の大半が粉飾決算を行っているのですが、見るたびに大きなため息が出ます。

倒産会社で行われる粉飾決算は、金融機関からの融資を受けるために業績や財務内容を実際より良く見せかけるのが主たる目的のようです。

特に、以下のような手法をよく見かけます。

・架空売上の計上

・在庫の水増計上

・費用なのに資産計上

・簿外債務

いずれも数期間の決算書と申告書をながめるだけですぐに気付く手法ですが、金融機関は本当に気付いていなかったのかと思うことが多いです。

一部の金融機関を除いて、日本の金融機関には融資に関する判断能力が著しく欠如しているといっても過言ではありません。

それはさておき、そのような決算書や申告書の作成に少なからず税理士が関与していることに問題があります。

詳しくは書けませんが、最近、あまりにも酷いレベルの税務申告を見る機会があり、強く憤りを感じています。

金融機関が税理士を告訴するような時代になったほうがよいのかもしれません。

信和綜合会計事務所(大阪市中央区の税理士法人)

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