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よくある汚職事件

2008年07月28日(月)

大分県教育委員会の教員採用に関する汚職事件が話題になっています。

「公務員への採用を依頼する人から、採用の権限を持つ人に金品が渡される。」

完全に、役人の地位が売買されています。

今回問題になった人たちが、重い処分や刑事罰を受けることは当然です。

しかし、過去に同じようなことをしていながら事件として発覚せずに逃げ切ってしまう人たちと比べると、不公平といわざるを得ません。

例えば、

・大昔の出来事で記録がない。

・点数の操作ばかりが話題になっているが、採用試験の問題の漏洩に関わった人はいないのか?

・他の都道府県の教育委員会はどうなのか?

など数え上げればキリがありません。

また、もっと大きな問題もあります。

「教員に限らず、地方公務員の採用に不正はないのか?」という問題です。

地方公務員全般について言えることですが、採用に至る過程が不透明であり、採用に関する権限が特定の人間に集中する傾向にあると思います。

これらを根本的に改善しない限り、不正が発生する可能性は消えないのです。

(このことは、一般企業における「内部統制」の考え方と同じです。)

残念ながら、大阪府内の市町村でも、不正採用の噂が絶えないところがあります。

具体名は自粛しますが。。。

歴史的に見ても、役人の地位の売買を行った国は必ず滅亡したり、破綻しています。

おそらく、そのような地方自治体のいくつかは、残念ながら同じ運命をたどることになるでしょう。

自ら過ちを悟り、襟を正してほしいものです。

信和綜合会計事務所(大阪の税理士法人)

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