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どぎつい交通広告

2009年05月25日(月)

「利息を払いすぎていませんか?」

「借金問題でお困りではありませんか?」

地下鉄の交通広告などでよく見かけるキャッチフレーズですが、これらの大半が司法書士事務所・司法書士法人によるものです。

これに関して、私は複雑な思いがあります。

確かに、多重債務者をターゲットとして利息返還を謳うことにより集客を促していますので、商売のための広告としてはよくできていると思います。

しかし、司法書士業界としては、それは良いことなのでしょうか?

本来、司法書士は登記業務を中心に幅広い業務を行う資格です。

http://www.shiho-shoshi.or.jp/consulting/

にもかかわらず、債務整理だけを強調した広告がなされると、世間は「司法書士=借金の整理屋」という誤った認識を持ってしまうことになります。

そうなると、司法書士の社会的地位の向上は未来永劫あり得ません。

さらに、具体的な事務所名や法人名は差し控えますが、悪い噂も耳に入ってきています。

例えば、利息の返還金が多額となる場合など自分の成功報酬が多くなる依頼しか対応せず、それ以外の依頼については引受けたまま放置するといった所業です。

これはモラルが問われるなどという以前の問題であり、まったく酷い話です。

「多重債務に苦しんでいる人たちを助けたい」という気持ちを忘れた下品な人に、士業を名乗る資格はないと思います。

少なくとも私は、これらの事務所や法人と関わりたくはありません。

遅すぎますが、最近ようやく司法書士会も実態調査を開始したようです。

これまでそれらを野放しにしてきた司法書士会にどれだけの自浄能力があるのかは疑問ですが、成り行きを見守りたいと思います。

信和綜合会計事務所(大阪の税理士法人)

http://www.shinwa-ac.net/

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